森林法の解釈「信頼」 伊豆山砂防規制放置で川勝氏、認識示す

 熱海市伊豆山の砂防規制の検証を巡り、森林法の解釈を県が林野庁に照会せず発表したことについて、川勝平太知事は9日の定例記者会見で「(県の)担当部署を全面的に信頼している」との認識を示した。森林法の解釈は静岡県が逢初(あいぞめ)川上流域で砂防規制の必要がなかったと主張する根拠の一つ。
 上流域に関し、県は森林法の効力が及ぶため砂防規制の必要はないと主張しているが、同法を所管する林野庁の担当者は取材に「砂防規制との重複を避けるように求める規定はない」と答え、県の主張を否定している。
 川勝知事は国の見解を紹介した森林法に関する静岡新聞報道に関して「かなり解釈の違いがあるというか、事実の認識が違うと(担当部署から)報告を受けている」とし、「森林法で網がかかっている所に砂防規制をかける積極的な理由はない。これが法律的な解釈で、それに従って対処した」と強調した。
 県行政対応検証委員会(委員長・青島伸雄弁護士)が一部の関係法令に検証を重点化した理由の説明が不十分との指摘に関しては、報告書に書かれているとし「問題はない」と説明した。

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