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川勝知事「リニア27年開業を共有」 期成同盟会臨時総会に初参加

 リニア中央新幹線の沿線都府県でつくる建設促進期成同盟会は9日、臨時総会を開き、川勝平太知事が初めて参加した。川勝知事は「(リニアの)品川―名古屋間の2027年度開業を目指す立場を共有し、現行ルートでの整備を前提にスピード感を持って県内の課題解決に取り組む」とあらためて表明した。

リニア建設促進期成同盟会の臨時総会で意見を述べようと挙手する川勝平太知事=9日午後、県庁
リニア建設促進期成同盟会の臨時総会で意見を述べようと挙手する川勝平太知事=9日午後、県庁

 静岡県が10都府県目の構成員として7月に加盟したことを受け、オンラインで開催した。県庁から参加した川勝知事は、リニア工事を巡る本県の状況について「水資源、生物多様性、残土処理などへの影響回避という深刻な課題が未解決」と説明した上で、「他の都府県とも課題を共有し、JR東海との対話を国と協力して推進する」と理解を求めた。
 出席した知事らは一様に「沿線都府県が足並みをそろえて早期全線開業を目指す態勢が整った」と静岡県の加盟を歓迎した。
 川勝知事は総会後の取材で「壮大なプロジェクトの中で静岡県がどう貢献できるかのスタートラインに立てた」と加盟の意義を語り、静岡県がリニア開業の足を引っ張っているという世論に関して「少なくとも知事レベルでの誤解は解けた」との認識を示した。
 臨時総会では、山梨県の長崎幸太郎知事がリニアに高速道路や空港を絡めた高速交通ネットワークの研究会設立を提案し、全会一致で了承された。奈良県の荒井正吾知事が研究テーマとして山梨、長野、岐阜の各県のリニア駅と富士山静岡空港を高速道路網で結ぶアイデアを披露し、川勝知事が称賛する場面もあった。

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