静岡理工科大土木工学科1年生 磐田の防潮堤整備の現場見学

 静岡理工科大が本年度新設した土木工学科の1年生30人が9日、磐田市の海岸沿いで進められている防潮堤整備の現場を見学した。津波から市民の命を守る公共土木事業や防災・減災の重要性について理解を深めた。

防潮堤の整備現場を見学する学生=磐田市駒場
防潮堤の整備現場を見学する学生=磐田市駒場

 「土木工学概論」の講義の一環。学生たちは、現場で防潮堤の整備工事やのり面への松林再生の状況を見ながら、市農林水産課の担当者から事業について説明を受けた。学生からは「盛る土はどう調達しているのか」「防潮堤はどのように転圧をしているのか」などの質問も上がった。
 同学科1期生の1人、大竹心優さん(18)は「防災に関わる仕事に就きたくて入学した。実際に土木工事の現場を見学するのは初めて。将来の進路選択の材料にしたい」と話した。
 同学科は、県内唯一の土木系学科。学生に土木技術の現場実装について学んでもらうとともに、将来のキャリアイメージを持ってもらうため、官民の土木工事現場に足を運ぶフィールドワークを重視しているという。
 同市では、市と県が連携し、延長約11キロ、海抜14メートルの防潮堤整備を進めている。2021年度末現在で、約3・5キロの整備が完了した。全面完了は26年度の予定。
 (磐田支局・八木敬介)

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