⚾日大三島、遠かった夏1勝 国学院栃木に3-10 全国高校野球

 第104回全国高校野球選手権大会は6日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。静岡県代表の日大三島は開幕試合で栃木県代表の国学院栃木と対戦し、3-10で敗れた。日大三島は永野陽大の適時打などで一時3点をリードする優位な展開に持ち込んだが、四回に同点に追い付かれ、五回には逆転を許した。六回にも相手打線に攻め込まれた。1972年の東海大工(現東海大翔洋)以来、県勢50年ぶりの夏の甲子園開幕戦白星とはならなかった。

国学院栃木との初戦に敗退し、悔しさをにじませる日大三島ナイン=6日午後1時20分ごろ、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
国学院栃木との初戦に敗退し、悔しさをにじませる日大三島ナイン=6日午後1時20分ごろ、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
力投する日大三島の松永
力投する日大三島の松永
松永に代わりマウンドに立った日大三島の京井=甲子園
松永に代わりマウンドに立った日大三島の京井=甲子園
日大三島―国学院栃木 4回表日大三島2死二塁、適時打を放ち三塁に滑り込む永野=甲子園(写真部・宮崎隆男)
日大三島―国学院栃木 4回表日大三島2死二塁、適時打を放ち三塁に滑り込む永野=甲子園(写真部・宮崎隆男)
国学院栃木との初戦に敗退し、悔しさをにじませる日大三島ナイン=6日午後1時20分ごろ、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
力投する日大三島の松永
松永に代わりマウンドに立った日大三島の京井=甲子園
日大三島―国学院栃木 4回表日大三島2死二塁、適時打を放ち三塁に滑り込む永野=甲子園(写真部・宮崎隆男)


▽1回戦(11時1分、18000人)
日大三島
010200000―3
00031402×―10
国学院栃木(栃木)

▽三塁打 松永=2回、永野=4回、鈴木=8回▽二塁打 松永=4回、綱島=4回、平井=5回、長田=6回▽残塁 島6栃11▽併殺 島0栃0▽暴投 松永2=5回
▽審判(球)尾崎、田中、深沢、吉岡
▽試合時間 2時間23分

 【評】静岡大会2失策と堅守を誇った日大三島の守備にほころびが生じ、逆転で国学院栃木に敗れた。
 日大三島は二回に松永が三塁打を放って好機をつくり、続く野口の犠飛で先制。四回にも松永の二塁打を起点に永野、綱島の連続適時打で追加点を挙げた。
 3点リードで迎えた四回裏、連続安打を浴びてピンチを迎え、二つの失策が失点につながり同点とされた。五回には逆転を許し、六回は打者一巡の猛攻を受けて4点を失った。打線は五回の無死満塁の好機を逸し、六回以降は無安打に抑えられた。

 

松永 悔しい降板 打撃は2長打

 夏の初勝利が遠かった日大三島。投打の大黒柱として春夏連続の甲子園出場に導いた松永は「無駄な走者を出してしまった」と、リードを守り切れずに降板した悔しさをにじませた。
 先発のマウンドに立ち「本調子ではない」ながらも序盤は丁寧な投球を見せた。選抜で課題を残した初回を3人で切り、三回まで国学院栃木打線を無失点に抑えた。ただ、3点リードの四回に失策が重なり同点とされた。味方のミスをカバーしようと気負い、機動力を駆使する相手の見えないプレッシャーも徐々に蓄積し「流れを断ち切れなかった」。
 打席では無安打に終わった選抜の借りを返す4番らしい打棒を見せた。「春は悔しかったので何としても打ちたかった」。二回に左中間深くへ三塁打をマーク。2打席目も鋭い当たりの二塁打を放った。永田監督も「ここまで来られたのは松永の頑張りがあったから。調子が良くない中でも持ち味の粘りを発揮してくれた」とねぎらった。
 「負けて悔しい。でも春夏と甲子園でプレーすることができてうれしかった」と松永。悔しい選抜の敗戦から4カ月半、再び帰ってきた甲子園で成長も見せた。最高の舞台での経験を力に、新たな道での一層の飛躍を誓った。

 

京井 痛かった6回

 救援のマウンドに上がった京井は制球が定まらず、いつもの投球ができなかった。五回のピンチは「苦しい局面だが抑えてやろう」と腕を振り、追加点を許さなかった。ただ、六回には打者一巡の猛攻を浴び「内角に直球を投げ込み、詰まらせる持ち味が出せなかった」と唇をかんだ。
 中学時代に故障で一度は野球を離れた京井。高校で再開したが、練習に付いていくのに必死で向上心を持てなかった。それでも「新チームになり勝っていくにつれて面白さを感じられた」と不動のリードオフマンに成長。日大三島での3年間で、再び野球を好きになった。

 

永野(2年)適時三塁打「1本出てよかった」

 静岡大会で打率1割台と不調に苦しんだ2年の永野が大舞台で価値ある1本を放った。好機に左中間を破る適時三塁打を放ち塁上でガッツポーズ。「良い場面をつくってくれたので打ちたかった。1本出てよかった」。トンネルを抜けた永野の表情は晴れやかだった。
 2安打で終わった静岡大会では結果を出そうと気持ちがあせり、悪循環が続いた。苦しかったが、永田監督や仲間たちから「自信を持てば、必ずいい結果が出るよ」と言われ、気が楽になった。打った球は真ん中付近の直球。「狙っていたので、しっかり捉えられた」と振り返った。
 一方で逆転された場面では野球の怖さも味わった。「一球で流れが変わってしまう。これからは一球の大切さを意識していきたい」と永野。甲子園で得た課題を新チームで生かすつもりだ。

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