茶の新2品種育成 販路開拓を支援 静岡県茶業研究センター

 静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)は5日までに、茶の2品種を新たに育成した。茶飲料向けに大量生産できたり、香りに特徴があったりする品種を生産現場に投入することで、農家の販路開拓を後押しする。育成したのは、おくて品種「95-7-35」と、さわやかな香りが特徴の「90-2-213」。農林水産省への出願を経て、2023年ごろの種苗流通開始を目指す。

新たに育成された90―2―213(県農林技術研究所茶業研究センター提供)
新たに育成された90―2―213(県農林技術研究所茶業研究センター提供)

 近年は急須で入れるリーフ茶の需要が低迷する一方で、ペットボトルの茶飲料の消費は増加傾向にある。飲料原料の供給基盤確立に向け、大量生産型の95-7-35を育成した。10アール当たり収穫量は、本県の主力品種「やぶきた」の約2倍を見込めるという。
 県は海外輸出増加に向けて、有機栽培茶の生産面積拡大を奨励している。同品種は病害への耐性が高いため、農薬使用を抑えた有機栽培にも向いている。
 90-2-213は収穫した茶葉を温めてかき混ぜ、低温保管することで香りを強める「香り緑茶製法」に適した品種。スミレのような香りをアピールして、消費拡大を目指す。
 県は19日まで、2品種の名称案を募っている。「ふじのくに電子申請システム」や、メール、郵送などで応募する。応募要項は同センターのウェブサイトで確認できる。
 (経済部・平野慧)

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