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特集 : 福祉・介護

自閉症青年の絵を本に 静岡県立こども病院の医師がCF

 静岡県立こども病院発達小児科の医師、小林繁一さん(73)=静岡市=が、長年診察してきた佐藤那旺(なお)さん(25)=三島市=の描いた絵を絵本にするための資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。愛らしい動物たちの絵にほれ込んだ小林さんが文を作り、今秋の出版に向けて準備を進めている。

動物の絵を創作する佐藤さん=三島市内
動物の絵を創作する佐藤さん=三島市内
絵本「なおくんのどうぶつえん」の出版に向け、クラウドファンディングを呼び掛ける小林繁一さん=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館
絵本「なおくんのどうぶつえん」の出版に向け、クラウドファンディングを呼び掛ける小林繁一さん=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館
動物の絵を創作する佐藤さん=三島市内
絵本「なおくんのどうぶつえん」の出版に向け、クラウドファンディングを呼び掛ける小林繁一さん=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館

 自閉症と知的障害のある那旺さんは、小さいころからタコやゾウなどの動物を電話帳や新聞にクレヨンや色鉛筆で描いてきた。9歳からは月1回、小林さんの診察室へ通う。那旺さんが受診時にいつも手にしている動物の絵に、小林さんは「心が穏やかになる」という。「多くの人に見てもらいたい」と2年ほど前、絵本化を父親の清さん(56)に持ち掛けた。
 タイトルは「なおくんのどうぶつえん」。主人公なおくんの案内で動物園に出かけると、いろいろな動物の体の一部が見え、なおくんが動物の名前を教えてくれる。小林さんは「1~3歳のお子さんに読み聞かせながら、親子で一緒に何の動物か当てていく」と説明する。
 6月下旬にCFを開始すると、約1カ月で当初の目標額60万円に達したが、資金が十分でないため、100万円に引き上げて継続している。
 小林さんは「貴重な支援に加えて温かい言葉もかけてもらい、うれしい。より良い作品を届けられるよう、励みたい」と話す。返礼品は絵本の他、那旺さんの絵をデザインしたTシャツやトートバッグを用意する。清さんも「絵の良さを見いだしてくれた皆さんに感謝している」と絵本の完成を心待ちにする。
 CFは8月23日まで。
 (文化生活部・岡本妙)

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