陸上女子100メートル 1年小針(富士市立)2位 全国高校総体

女子100メートル決勝 11秒88で準優勝した富士市立の小針陽葉(左)。準決勝で県高校新を記録した=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
女子100メートル決勝 11秒88で準優勝した富士市立の小針陽葉(左)。準決勝で県高校新を記録した=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
女子100メートルで準優勝した富士市立の小針陽葉(左)。準決勝で県高校新を記録した=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
女子100メートルで準優勝した富士市立の小針陽葉(左)。準決勝で県高校新を記録した=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
女子100メートル決勝 11秒88で準優勝した富士市立の小針陽葉(左)。準決勝で県高校新を記録した=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
女子100メートルで準優勝した富士市立の小針陽葉(左)。準決勝で県高校新を記録した=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 ■準決11秒72 県高校新 決勝は女王に肉薄
 高校最速女王を懸けた一戦でスーパールーキーが輝きを放った。女子100メートル決勝。先行する世代最強の3年蔵重(愛知・中京大中京)を、富士市立の1年小針が追い込んだ。最後はほぼ並んでフィニッシュ。11秒88は100分の3秒届かなかったが、「全国の強い先輩方に勝ててうれしい」と誇らしげだ。
 昨年の全国中学校体育大会2位のスプリンター。上級生が強い今夏は、まだ伏兵と見られていたが、準決勝まで完全に主役の座を奪った。予選で自己新の11秒77をマークし、準決勝は全体トップの11秒72。高1歴代4位の好記録で16年間破られていなかった県高校記録(11秒77)もあっさり塗り替え、決勝は先輩を押しのけど真ん中のレーンに座った。
 ただ、全国の決勝は「リラックスして楽しめた」という準決勝までとは雰囲気が変わる。スタートの前傾姿勢が浮き、わずかにスピードに乗れなかった。持ち味の後半で伸び返したが、1000分の3秒差に迫った東海総体よりも「蔵重さんの背中は遠かった」。
 それでも1年から大舞台で結果を出し、来夏は間違いなく優勝候補の筆頭だ。「残り2年は勝ちたい。高校で11秒50台まで伸ばし、将来は五輪が目標」。明確に世界を意識する新星が鮮烈な高校デビューを飾った。
 (山本一真)

 【男子】
 ▽100メートル決勝 ①関口裕太(新潟・東京学館新潟)10秒38②橘(北海道・北海道栄)10秒54③エケ(北海道・北海道栄)10秒54⑧銭田瑞生(袋井)10秒75
 ▽1500メートル決勝 ①大野聖登(秋田・秋田工)3分44秒93②松尾(長野・佐久長聖)3分45秒69③青木(福岡・大牟田)3分46秒31
 ▽棒高跳び決勝 ①渡辺瑛斗(大阪・大塚)5メートル10②菅野(岩手・黒沢尻工)5メートル00③吉田(奈良・王寺工)4メートル90
 ▽走り幅跳び決勝 ①吉田正道(兵庫・姫路商)7メートル40②児玉(広島・沼田)7メートル35③元木(京都・洛南)7メートル21⑤山下然(浜松西)7メートル16
 ▽やり投げ決勝 ①清野康介(山形・山形商)64メートル93②増田併介(掛川西)64メートル07③薬師寺(大分・大分雄城台)63メートル97
 ▽八種競技 ①高橋諒(東京・桐朋)5992点=追い風参考(100メートル10秒90、走り幅跳び7メートル11=追い風参考、砲丸投げ11メートル34、400メートル50秒29、110メートル障害14秒86=追い風参考、やり投げ54メートル99、走り高跳び1メートル83、1500メートル4分33秒95)②谷崎(三重・宇治山田商)5717点③花田(福井・敦賀)5625点⑥望月大生(磐田東)5544点
 【女子】
 ▽100メートル決勝 ①蔵重みう(愛知・中京大中京)11秒85②小針陽葉(富士市立)11秒88③先村(山口・高川学園)11秒98
 ▽1500メートル決勝 ①カリバ・カロライン(鹿児島・神村学園)4分8秒72②ニーバ(岡山・倉敷)4分11秒58③水本(大阪・大阪薫英女学院)4分17秒28
 ▽5000メートル競歩決勝 ①吉留美桜(鹿児島・神村学園)22分56秒51②石田(滋賀・大津商)23分15秒13③足立(愛知・明和)23分47秒71
 ▽砲丸投げ決勝 ①奥山琴未(岡山・岡山商大付)14メートル57②川口(徳島・生光学園)14メートル04③武田(奈良・添上)13メートル95⑩村瀬にこ(浜松工)12メートル56

 県勢の予選、準決勝成績
 【男子】
 ▽100メートル予選
 「2組」③銭田瑞生(袋井)10秒57=追い風参考、準決勝進出
 「5組」①大田琉聖(富士宮西)10秒52=準決勝進出
 ▽同準決勝
 「2組」④大田琉聖(富士宮西)10秒79=落選
 「3組」④銭田瑞生(袋井)10秒68=決勝進出
 ▽400メートル障害予選
 「2組」②幸田航(浜松工)53秒25=準決勝進出
 「5組」⑥鈴木空(磐田北)55秒36=落選
 ▽5000メートル競歩予選
 「1組」⑫藤辺心海(韮山)22分38秒80=落選
 「2組」①高橋優喜(浜松北)21分59秒51=決勝進出⑩長沢佑(沼津工)22分54秒12=落選
 ▽400メートルリレー準決勝
 「1組」④東海大翔洋(新海、望月、深沢、余吾)40秒71=落選
 ▽走り幅跳び予選
 「1組」③山下然(浜松西)7メートル35=決勝進出
 「2組」⑬土屋充慶(東海大翔洋)7メートル09=落選
 ▽やり投げ予選
 「1組」(32)大石健人(袋井)42メートル26=落選
 「2組」②増田併介(掛川西)58メートル85=決勝進出
 【女子】
 ▽100メートル予選
 「7組」①小針陽葉(富士市立)11秒77=準決勝進出
 ▽同準決勝
 「2組」①小針陽葉(富士市立)11秒72=決勝進出
 ▽400メートルリレー準決勝
 「1組」①東海大翔洋(フロレス、木村、松永、鈴木満)45秒90=決勝進出
 「3組」⑤浜松市立(冨士盛、磯貝、諏訪間、西村)46秒87=落選
 ▽砲丸投げ予選
 「2組」②村瀬にこ(浜松工)13メートル29=決勝進出

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