中道(東海大翔洋)4位 長葭(浜松開誠館)6位 全国高校総体・陸上男子400

女子400メートル準決勝 惜しくも決勝進出を逃した浜松市立の磯貝(右)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク
女子400メートル準決勝 惜しくも決勝進出を逃した浜松市立の磯貝(右)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク
男子400メートル決勝 48秒01で4位となった東海大翔洋の中道(右)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
男子400メートル決勝 48秒01で4位となった東海大翔洋の中道(右)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
男子400メートル決勝 試合を終えて握手をする4位の東海大翔洋・中道(右)と6位の浜松開誠館・長葭(左)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
男子400メートル決勝 試合を終えて握手をする4位の東海大翔洋・中道(右)と6位の浜松開誠館・長葭(左)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
女子400メートル準決勝 惜しくも決勝進出を逃した浜松市立の磯貝(右)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク
男子400メートル決勝 48秒01で4位となった東海大翔洋の中道(右)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)
男子400メートル決勝 試合を終えて握手をする4位の東海大翔洋・中道(右)と6位の浜松開誠館・長葭(左)=徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(写真部・田中秀樹)

 【男子】
 ▽400メートル決勝 ①冨永湧平(福岡・東福岡)47秒01②林(大阪・大塚)47秒23③原田真(群馬・東農大二)47秒97④中道大貴(東海大翔洋)48秒01⑥長葭遥斗(浜松開誠館)48秒53
 ▽ハンマー投げ決勝 ①秋山玲二郎(香川・四国学院大香川西)66メートル23=大会新②山口(兵庫・社)66メートル08③日渡(栃木・真岡)60メートル97
 【女子】
 ▽400メートル決勝 ①児島柚月(京都・西京)54秒04②中尾(兵庫・園田学園)55秒20③山内(埼玉・大宮東)55秒26
 ▽ハンマー投げ決勝 ①三村啓恵(福井・敦賀)53メートル82②佐野(島根・松江工)53メートル02③早野美(愛媛・今治明徳)52メートル20(34)村瀬にこ(浜松工)36メートル85

 県勢の予選、準決勝成績
 【男子】
 ▽400メートル予選
 「3組」①中道大貴(東海大翔洋)47秒60=準決勝進出
 「5組」③鈴木智也(浜松西)48秒15=落選
 「6組」②長葭遥斗(浜松開誠館)47秒64=準決勝進出
 ▽同準決勝
 「2組」②長葭遥斗(浜松開誠館)48秒15=決勝進出
 「3組」②中道大貴(東海大翔洋)47秒48=決勝進出
 ▽1500メートル予選
 「4組」②杉浦柊人(藤枝明誠)3分50秒93=決勝進出
 ▽400メートルリレー予選
 「3組」②東海大翔洋(新海、望月、深沢、余吾)40秒72=準決勝進出
 ▽棒高跳び予選
 「1組」⑧三浦温隼(磐田南)4メートル60=落選
 ▽八種競技前半 ⑤望月大生(磐田東)2901点(100メートル11秒17、走り幅跳び6メートル88、砲丸投げ11メートル10、400メートル51秒62)
 【女子】
 ▽400メートル予選
 「1組」①臼井千晴(雙葉)56秒93=準決勝進出
 「2組」③磯貝唯菜(浜松市立)56秒18=準決勝進出
 「3組」⑦丹沢来羽(日大三島)58秒21=落選
 「8組」②西村海琴(浜松西)56秒54=準決勝進出
 ▽同準決勝
 「1組」④西村海琴(浜松西)57秒11=落選
 「2組」⑤磯貝唯菜(浜松市立)56秒47=落選
 「3組」⑤臼井千晴(雙葉)57秒56=落選
 ▽1500メートル予選
 「4組」④田島愛理(静岡サレジオ)4分26秒78=落選、沢田結弥(浜松市立)=欠場
 ▽5000メートル競歩予選
 「1組」⑩斎藤真吏亜(浜松工)26分20秒62=落選
 ▽400メートルリレー予選
 「4組」③浜松市立(冨士盛、磯貝、諏訪間、西村)46秒96=準決勝進出
 「5組」①東海大翔洋(フロレス、木村、松永、鈴木満)46秒21=準決勝進出


■ライバル健闘 有終の入賞
 小学校から県内で競い合うライバル同士が、高校最後の夏に全国の決勝まで走り切った。男子400メートルは中道が4位、長葭が6位でそろって入賞した。炎天下で死力を尽くした2人がトラックで抱き合って健闘をたたえ合う。「ずっと県大会をやっていたよう」。中道の言葉に長葭が笑顔でうなずいた。
 中道は冬場に左太もも裏を2度肉離れ。今季初戦は52秒台に低迷し、「夏はあきらめかけた」という。復活できたのは、長葭ら高いレベルでしのぎを削る仲間がいたから。「自分もそこに食い込みたい」と奮い立った。
 最後の直線。メダルを狙った追い込みは100分の4秒届かなかった。ただ、中学時代の6位を上回り「自分の中では満点」だ。
 長葭は疲労と重圧との戦いだった。6月のU20(20歳以下)日本選手権で自己記録を一気に1秒以上縮める46秒71。この時点で今季の全国ランク1位に。だが、肉体への反動は大きく、U20覇者の肩書も「プレッシャーだった」。この日は予選後に脚がけいれん。それでも決勝は「決死の覚悟」で上位に食らい付いた。
 予選で敗退した鈴木(浜松西)も含め浜松市出身の3人が織り成したライバル物語。全国優勝で大団円とはいかなかったが、十分に有終の美を飾った。

■2年生トリオ決勝ならず 「この経験来年に」 女子400
 女子400メートルの2年生トリオはいずれも予選を突破したが、決勝進出はならなかった。出場者ランクは入賞圏内だった臼井、磯貝も準決勝は残り100メートルで失速。全国の壁にはね返され、「この経験を来年に生かす」と声をそろえた。
 ともに最終コーナーを出た時点では十分に決勝を狙える位置だった。だが、気温35度超の猛暑と全国の独特な緊張感で最後に脚が動かない。55秒台前半の自己記録を持つ臼井は「得意の後半で自分に負けた」と57秒56。磯貝は「挑戦者として最初からスピードに乗れた」と手応えを口にしたが、56秒47の記録には悔しさがにじんだ。
 県内では西村も含めた同学年3人が高いレベルで刺激し合う。「ライバルであり、チームメートのような存在で心強い」と磯貝。臼井も「来年は一緒に決勝に残りたい」と、決意を新たにした。

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