短歌創作の工夫紹介 歌人・大森さん、静岡県立大で特別講義
静岡県立大(静岡市駿河区)はこのほど、歌人大森静佳さんを招いた特別講義を行った。

大森さんは初めて触れた短歌として北原白秋などの作品を紹介。解説を交えつつ「短歌は日々のささやかなことを題材に、豊かな感動を立ち上がらせることができるのだと感銘を受けた」と振り返った。発行したばかりの歌集にも触れ、掲載作品を紹介した。
学生からは「日常生活でどのくらい短歌について考えているか」などと質問が寄せられた。大森さんは「私は歌を考える時間がそれほど長くないかもしれない。気を緩めた時に浮かんできやすい」などと答えた。何か思い付いた時にスマートフォンにメモするなど、「自分の中の『何か』が乾かないようにしている」と創作の工夫を紹介した。