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⚾日大三島エース松永 連投耐え抜く 高校野球静岡大会決勝

 厳しい陽が照り付ける猛暑の中、先発した日大三島のエース松永は最後までマウンドを守り抜いた。延長にもつれた前日の掛川西戦に続く連投。選抜の借りを甲子園で返すために、春から取り組んできた猛練習が結実した。

9回を投げ抜いて優勝を決め野田と抱き合って喜ぶ日大三島の松永(左)=草薙球場(写真部・久保田竜平)
9回を投げ抜いて優勝を決め野田と抱き合って喜ぶ日大三島の松永(左)=草薙球場(写真部・久保田竜平)

 選抜では初戦で金光大阪に0-4で敗退。「全国レベルを知らされた」と自身の取り組みを見直すきっかけになった。悔しさを晴らすため、もう一度甲子園に行こうと、チームは春から3度の強化練習を敢行。走り込みなどで心身を追い込んだ。主将の加藤はこの期間をチーム浮上のターニングポイントに挙げ「目標を共有して仲間と支え合ったことで一体感が生まれた」と振り返る。
 その間松永は、永田監督が「ひたすら走らせた」というように、個人メニューとして毎日100メートルダッシュ50本と12分間走に励んだ。
 厳しい練習を乗り越え迎えた夏の決勝。松永はこの日、走者を背負っても要所を締める力投で静清打線を最少失点に抑えた。「これだけやったんだという自信につながったんじゃないか」と指揮官。春に比べて球威が増した直球で押せるようにもなった。
 松永は「今日も最後まで投げきることができた」と成果を実感。全国でも渡り合えるように成長を遂げたエース。次は甲子園のマウンドでチームに勝利をもたらす決意だ。

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