芝浦機械、最終黒字 設備投資需要続く
芝浦機械が29日発表した2022年4~6月期連結決算は、純損益が前年同期の1億200万円の赤字から2千万円の黒字に転換した。製造業の旺盛な設備投資需要が続き、主力の成形機事業を中心に販売を伸ばした。
第1四半期の最終黒字は5年ぶり。円安基調で推移した為替が利益を押し上げる一方で原材料高騰が減益要因になったが、生産性の向上などを進めて利益を確保した。売上高は前年同期比3・5%増の264億8400万円、経常利益は約2・2倍の8億6800万円だった。
事業別の売上高は成形機事業が3・6%増の182億5800万円。電気自動車(EV)関連の需要拡大もあり、北米やインド、東南アジアなど多くの地域で伸長した。
工作機械事業は産業機械やエネルギー向けがけん引し、59億2600万円で3・2%増加した。制御機械事業は国内販売が好調で、1・7%増の20億5600万円だった。ただ、半導体不足は解消されず、生産への影響は続いているという。