焼津漁協「信頼回復へ改革」決意 カツオ盗巡り再発防止報告書

 焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合は28日、再発防止策を盛り込んだ報告書を県に提出した。不正行為について調べる第三者機関は、8月末までに設置する方向で調整するとしている。

再発防止策の報告書を県に提出する焼津漁協の橋ケ谷長生組合長(左から2人目)=28日午前、県庁
再発防止策の報告書を県に提出する焼津漁協の橋ケ谷長生組合長(左から2人目)=28日午前、県庁

 焼津漁協の橋ケ谷長生組合長ら幹部が県庁を訪れ、板橋威県水産・海洋局長に報告書を手渡した。橋ケ谷組合長は報道陣に「(報告書を)着実に実行し、信頼を取り戻すべく改革に取り組んでいく」と決意を述べた。報告書について板橋局長は「内容はこれから精査していく」と述べた。
 再発防止策は、第三者機関による事実調査と公表▽法令等順守についての経営姿勢の明確化▽再発防止のためのソフト・ハード両面の環境整備▽組織的なコンプライアンス意識の徹底―など5項目が柱。焼津漁協再発防止委員会の答申書で記された提言を元に監視カメラの増設や市場の計量・搬出ルールの改訂といった防止策を盛り込んだ。
 第三者機関は一連の事件について、発生した背景などの事実調査、冷蔵庫出入庫記録に基づいた聞き取り調査を担う。今後、委員の人選など設置に向けた作業を進める方針。

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