高校生が選ぶ掛川文学賞 市民代表、推薦図書絞る

 掛川市の高校生が市民の推薦図書5冊から1冊を選考し、その作家を呼んで読書サミットを開くプロジェクト「高校生が選ぶ掛川文学賞」が同市内で進んでいる。27日、市役所で代表市民が小説や児童文学など高校生に読んでほしい本を選んだ。

高校生に読んでほしい本を選ぶ市民選書委員=掛川市役所
高校生に読んでほしい本を選ぶ市民選書委員=掛川市役所

 掛川を文芸のまちとしてPRし、中高生に読書を啓発することが狙い。実行委員会のメンバーは市内4校の図書室担当の教諭や、市立図書館の館長ら。選考委員には4校から8人の生徒が立候補した。11月の選考会議で文学賞を決め、1月のサミットに作家を招いて表彰式や講演会などを行う計画。
 プロジェクトは本年度の市テーマ型市民活動チャレンジ事業委託に採択された。推薦図書の選書は石川紀子副市長をはじめ、作家や書店店主など5人が担当した。それぞれが新人作家の発掘も視野に入れて選んだ高校生向けの本2~3冊を持ち寄り、5冊を選出した。掛川工図書課長の杉山直康教諭は「高校生にとってすばらしい経験になるはず。行政や学校、市民を巻き込んで文学賞を定着させたい」と話した。

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