静岡市歴史博物館 プレオープン前に記念式典、テープカット
静岡市は22日、同市葵区の市歴史博物館のプレオープン(23日)に合わせた記念式典を行った。田辺信宏市長や同博物館の設計を手掛けた建築事務所「SANAA(サナア)」の関係者らが出席し、一般公開のスタートを祝った。

博物館は徳川家康と今川家の歴史や駿府の文化を伝える施設。田辺市長は「世界に輝く静岡の実現の第一条件は静岡らしさの追求。ここに来なければ見られないものにしっかりと磨きをかけ輝かせていく」と力を込めた。中村羊一郎館長は目玉展示の一つである戦国時代の道と石垣の遺構に触れ「家康がここを歩いたのではないかなど、多くの夢と知的好奇心を与えてくれる」と話した。
式典では関係者がテープカットでプレオープンを祝した。同博物館の名誉顧問に、徳川記念財団の徳川家広理事長、静岡大の小和田哲男名誉教授、同市清水区出身の落語家春風亭昇太さんの就任が発表された。静岡、静岡葵、静岡橘、静岡青葉、静岡芙蓉の5ライオンズクラブによるベビーカーと車椅子の寄贈もあった。博物館は総事業費約62億円。来年1月にグランドオープンする。プレオープン期間は1階部分を無料公開する。