風呂沸かし、野外でも キャンプや災害時に ナイトー工業が開発

 金属製手すり製造のナイトー工業(浜松市中区)は、キャンプや災害時に野外で風呂を沸かすことができる熱交換器「てんぐの小風呂」を開発した。

鍋やポンプと組み合わせて風呂の湯を沸かす「てんぐの小風呂」=浜松市中区
鍋やポンプと組み合わせて風呂の湯を沸かす「てんぐの小風呂」=浜松市中区

 熱交換器はコイル状の銅管で、直径と高さはいずれも11センチ。鍋で湯煎する要領で加熱し、温めたい風呂の水が熱交換器内を通るように循環させて使う。野外で風呂を沸かすには半日ほど時間を要する電熱器などが必要だが、熱交換器3個を使うと、冬場に12度の水60リットルを約90分で40度に温められるという。
 クラウドファンディングサイト「マクアケ」で9月8日まで予約販売中。価格は税・送料込みで熱交換器3個とホースをつなぐソケットのセットが2万2千円など。使用には鍋やこんろ、風呂の水を熱交換器に送るポンプなどが別途必要。
 同社は2020年発売の小型ロケットストーブでキャンプ用品事業に参入し、てんぐの小風呂は第2弾。内藤照幸社長(51)は「大規模災害時に風呂に入れるようになるまで数週間かかる。万一の時に役立つよう、キャンプで利用してもらえれば」と話した。

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