懐かし看板、グッズ… 「昭和レトロ」焼津の商店街をSNSで発信

 焼津市在住の3人が「昭和レトロ」をキーワードに市内商店街の魅力をSNSで発信している。「焼津レトロ部」と称したメンバーが商店街で見つけた懐かしの看板やグッズ、建物を撮影して投稿している。なかには商店主自らが提供した貴重な掘り出し品も。投稿をきっかけに若者が店を訪れるなど、反響を呼んでいる。

投稿内容を打ち合わせする鈴木さん(左)と水野さん(右)、花田さん=焼津市内
投稿内容を打ち合わせする鈴木さん(左)と水野さん(右)、花田さん=焼津市内

 メンバーは市地域おこし協力隊の鈴木銀次郎さん、花田光陽さん、株式会社ナインの水野優子さん。若者の間でひそかなブームになっている昭和レトロに着目し、商店街に埋もれている懐かしい情報を掘り起こして発信することでにぎわいを生み出そうと「焼津レトロ商店街」を開設した。写真や動画をインスタグラム、フェイスブック、ツイッターで発信している。
 3人は3日に1度のペースで投稿し、これまでに約80枚の写真を発信している。市内にかつてあった大型スーパーのオープンを告知するチラシは、商店街の店主が掘り出してメンバーに情報提供した。コーヒー店で提供しているレトロ感の漂うクリームソーダを紹介したところ、若者の来店客が増えたという。
 埼玉県から移住してきた水野さんは「商店主と共通の話題ができて、交流が深まった」と話す。市出身の鈴木さんは「多くの人が商店街に来るきっかけになれば」と展望を語る。
 

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