通年で企画展 第1期は浜通り周辺 焼津市歴史民俗資料館

 焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館で、地元の知られざる歴史文化にスポットを当てた企画展「DISCOVER(ディスカバー)―焼津、発見」が開かれている。焼津市を三つの地域に分け、それぞれの魅力を1年間かけて紹介する。10月末までの第1期は浜通り周辺をテーマに、人々の暮らしがうかがえる資料約60点を展示している。

「浜通り」周辺の歴史や文化を紹介する企画展=焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館
「浜通り」周辺の歴史や文化を紹介する企画展=焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館

 古代から戦後までの海岸沿いの様子が分かる資料を7コーナーに分けて紹介している。江戸期の「波除堤絵図」は海岸までの距離が70年間で550メートルから37メートル先まで迫ってくる様子を描写した作品。職員が制作したレプリカも置かれていて、触りながら学ぶことができる。
 このほか、カツオじまシャツや屋号の札、絵馬や航海日誌など「魚の町」ならではの文化の資料が並ぶ。焼津市に落下した模擬原爆の破片、大相撲巡業の看板といった貴重な展示物も置かれている。
 第2期以降は、花沢の里、大井川地区それぞれ周辺の歴史や文化を紹介する。
 (焼津支局・福田雄一)

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