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浜岡原発 最大津波高22.7メートル 南海トラフ評価、規制委が了承

 原子力規制委員会は15日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性確認審査会合を開いた。中電はプレート間(南海トラフ)地震による敷地前面の最大津波高を22・7メートルとする評価を示し、規制委側は了承した。津波対策の審査の前提となる「基準津波」(想定される最大津波高)が、22メートルの既存防潮堤を上回るのは確定的となった。

中部電力浜岡原発
中部電力浜岡原発


 今後は中電が防潮堤のかさ上げなど追加対策をどう判断するかが焦点になる。
 中電は昨年12月の審査会合で、プレートの滑り量と跳ね上がる時間(ライズタイム)の組み合わせを、それまでより厳しい条件に設定した22・5メートルの津波高を提示。今回は規制委の指摘を踏まえてさらに千通り以上の解析を実施し、0・2メートル高い22・7メートルを新たに算出したと報告した。
 規制委側は、敷地前面の津波評価について「おおむね把握できた」とした。一方、取水槽地点での評価に対し、算出に至った過程をさらに説明するよう求めた。
 津波の評価は、プレート間や海洋プレート内の地震だけでなく、地滑り、火山現象など地震以外の要因でも行う。最終的にこれらを組み合わせた評価も経て、最も高い数値が基準津波になる。
 南海トラフ地震の想定震源域に立地する浜岡原発ではプレート間地震の津波の影響が最も大きいと規制委、中電双方が認識し、審査が約8年半と長期化していた。中電の中川進一郎原子力土建部長は会合後の取材に「大きな前進」との認識を示した。かさ上げに関しては「まずは基準津波の決定に注力する」と述べるにとどめた。
 (東京支社・関本豪)

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