中学野球・浜松南リトルシニア全国へ 上位進出で名門復活狙う

 硬式野球の中学日本一を決める第50回日本リトルシニア日本選手権(8月2日開幕、東京・神宮球場など)に、浜松南リトルシニアが県勢で唯一出場する。関東予選は敗者復活戦に回ったが、持ち前のチームワークで3年連続12度目の出場権を獲得した。

第50回日本リトルシニア日本選手権に出場する浜松南リトルシニア=掛川球場
第50回日本リトルシニア日本選手権に出場する浜松南リトルシニア=掛川球場


 チームは結成当初から急成長を遂げた。昨秋の選抜は予選敗退。2020年春から続いていた全国大会の連続出場が4季で止まった。同年夏、16年ぶりに選手権出場を果たし、8強入り(新型コロナの感染拡大により途中で中止)して名門復活の扉をこじ開けた先輩たちに続くことはできなかった。
 鈴木彰宏監督は、選手が複数のポジションをこなせるように指導した。チーム内に競争意識が生まれ、池田悠人主将は「今年はスーパーな選手も、体格の良い選手もいないことに気づかされた」。誰が出てもチーム一丸となり、一戦必勝で臨むようになった。
 主戦は左腕の児玉一琉投手。今春にチェンジアップを覚えて投球の幅を広げた。「守りでリズムを作ることができるようになってきた」と手応えをつかむ。
 2日にダブルヘッダーで行った戸塚リトルシニア(神奈川)との選手権出場チーム同士の“壮行試合”は1―3、6―2と1勝1敗だった。第1試合で先頭打者本塁打を放った内山颯太外野手は「毎日の素振りの成果が出てきた。全国で必ず1勝したい」と意気込む。
 (浜松総局・大山雄一郎)

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