⚾聖隷 春の雪辱へ粘り勝ち 高校野球静岡大会1回戦

聖隷クリストファー―静岡市立 試合に勝利して喜ぶ聖隷クリストファーの今久留主(右)=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
聖隷クリストファー―静岡市立 試合に勝利して喜ぶ聖隷クリストファーの今久留主(右)=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
聖隷クリストファー―静岡市立 9回のピンチにマウンドに集まる静岡市立ナイン=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
聖隷クリストファー―静岡市立 9回のピンチにマウンドに集まる静岡市立ナイン=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
聖隷クリストファー―静岡市立 試合に勝利して喜ぶ聖隷クリストファーの今久留主(右)=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
聖隷クリストファー―静岡市立 9回のピンチにマウンドに集まる静岡市立ナイン=草薙球場(写真部・宮崎隆男)

 ▽1回戦(草薙第1試合)
聖隷クリストファー
300000000―3
000001010―2
静岡市立
▽二塁打 小出(聖)
▽試合時間 1時間55分

 【評】聖隷クリストファーが、粘る静岡市立を振り切った。
 聖隷は初回に2死満塁の好機で塚原が右前へ運び、敵失も重なり3点を先制した。守っては先発の今久留主がコーナーに制球良く投げ分け、完投勝利を挙げた。
 静岡市立は初回以外は得点を許さず、後半は攻勢に転じたが、あと一本が出なかった。 


 ■2年今久留主 難敵に初完投
 今春の選抜落選の雪辱を期す聖隷クリストファーが、追い上げる静岡市立を振り切って夏の初戦を突破した。難敵相手に先発を託された2年生右腕今久留主が公式戦で初完投。「絶対に自分で投げきると思っていた。自信になった」と胸を張った。
 序盤から「キレと質がよかった」という直球を軸にテンポよく投げ込み、試合をつくった。終盤は再三ピンチを迎えたが、野手からの声掛けで気を持ち直した。「1点はいいから自分の球を、と言ってもらい気持ちが楽になった」と今久留主。七回に1死二、三塁、八回には2死二、三塁といずれも厳しい場面を切り抜けた。
 攻めては初回の好機を逃さなかった。2死満塁で打席に立った塚原は内角低めの変化球を狙い打ちし、しぶとく一、二塁間を破った。塚原は「変化球が多いのは分かっていたので思い切り打ちにいった」と振り返った。
 次戦は第1シードの浜松開誠館が相手。「次もテンポよく、気持ちを出していきたい」と今久留主。難しい初戦を切り抜けた自信を胸に、春の東海王者に立ち向かう。

 ■静岡市立 反撃及ばず
 静岡市立は後半、反撃に転じ聖隷クリストファーを追い詰めた。だが七、八回の好機を相手の好守に阻まれてものにできず。聖隷に逆転負けした昨秋の県大会準々決勝の雪辱にはあと一歩届かなかった。
 初回、失策も絡んで3失点を喫した。だが安井監督は「織り込み済み」と意に介さず。青山も「声を掛け合って、雰囲気良くできていた。秋の逆転負けをやり返すことしか考えていなかった」と、2打点で主砲の役目を果たした。指揮官は「今までやって来たことを生かせていた。いいチームになった。だからもう少し長くやりたかった」と残念がった。

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