詐欺防止へ高齢女性宅訪問 相談気軽に 藤枝署など取り組み

 特殊詐欺被害の中心になっている65歳以上の女性への啓発を強化するため、藤枝署などはこのほど、女性防犯ボランティアらが自宅を訪問して個別指導をする取り組みを始めた。サギ電話を受けた時などに、気軽に相談してもらえるような態勢づくりを目指す。

鈴木署長(左)に高齢女性宅への訪問啓発活動の出発報告をする中川部長ら=藤枝署
鈴木署長(左)に高齢女性宅への訪問啓発活動の出発報告をする中川部長ら=藤枝署

 県警が展開する「さくらセーフティ作戦」の一環。メンバーは地域安全協議会女性部、藤枝江崎新聞店、藤枝地区防犯協会、同署などで組織する。藤枝市内の1人暮らしの高齢女性宅を定期的に巡回し、チラシ配布などを通して詐欺の手口を紹介する。
 7日に同署で出発式があり、同協議会女性部の中川三枝子部長らが出席。中川部長は「ターゲットにされている女性たちと近しい立場から直接注意を呼び掛けたい」と抱負を語った。鈴木淳一署長は「みなさんの呼び掛けの力は大きい。実効のある活動になることを期待している」と話した。
 県警によると、詐欺被害が多い65歳以上の高齢者のうち、女性が8割を占める。さらに1人暮らしや、単独で過ごしている時間に被害に遭うことが多く、重点的な対策に乗り出している。
 (藤枝支局・岩下勝哉)

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