御前崎で観測史上最大雨量 9日未明、静岡県西部で大雨
静岡県内は9日未明や夜などに県西部を中心に大雨となった。御前崎市では午前3時ごろ、6時間雨量が1976年からの観測史上最大となる234ミリを記録。県や静岡地方気象台は、西部や中部で大雨による土砂災害の危険度が急激に高まっているとして、警戒を呼び掛けている。

同気象台によると、7日午前8時の降り始めから9日午後4時までの降水量は御前崎市265・5ミリ、浜松市中区148・5ミリ、磐田市111・5ミリなど。磐田、掛川、御前崎、菊川、袋井、湖西、牧之原の7市と浜松市南部などに大雨警報や洪水警報を発令した。県と共同で磐田、掛川、御前崎、菊川、牧之原の5市に土砂災害警戒情報も発表した。
御前崎市は9日午前2時20分、市内全域に避難指示を出した。地区センターと小学校の計8カ所を避難所として開設。市によると2世帯6人が佐倉地区センターに身を寄せた。
同市では床下浸水が2件、住宅の裏山など9カ所で土砂崩れが確認され、新野地区では市道沿いの斜面が崩落して幅約4メートルの道路をふさいだ。
県によると、湖西市では床上浸水が1件確認された。浜松市は9日午後7時20分、同市北区を流れる釣橋川の水位が上昇したため、同区三ケ日地区に避難指示を発令した。
雨量規制によりJR東海道線の上下8本が全区間運休、同7本が部分運休し、同27本で最大約3時間50分の遅れが出た。約7570人に影響した。
9日午後9時55分ごろ、JR東海道線は金谷-菊川間の土壌雨量が規制値に達し、上下線の運転を一時見合わせた。