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賀茂地域協「統合、町の存続関わる」 県立高再編巡り初会合

 静岡県教委は6日、県立高の再編案を盛り込んだ第3次長期計画(2018~28年度)を再検討するため、賀茂地区で新たに設置した地域協議会の初会合を下田市の県下田総合庁舎で開いた。賀茂地区6市町の教育関係者ら約40人が「今後の県立高の在り方」を念頭に議論した。

あいさつする池上重弘教育長=6日午後、下田市の県下田総合庁舎
あいさつする池上重弘教育長=6日午後、下田市の県下田総合庁舎

 6市町の高校は下田と稲取、松崎、下田南伊豆分校の4校。県教委の担当者は出生数などを紹介し、生徒数が今後、さらに減少するとの見通しを示した。各校とも地区内からの進学者が大多数との現状も説明した。
 稲取、松崎高周辺の出席者からは、高校が町内からなくなると子育てへの影響から「町の存続に関わる」といった声や、町外への通学が大きな経済的負担になるとの意見が上がった。
 県教委は本年度新たに「県立高の在り方検討委員会」を設置し、県立高の再編案や将来像について基本方針をまとめる。賀茂地区のほかに第3次長期計画の再編対象校がある小笠、沼駿地区でも地域協議会を開き、地元自治体や住民らの意見を募り、検討委の議論に反映させる。
 池上重弘教育長は賀茂地域について「再編ありきではない。具体的な統合イメージは持っていない」と強調。今後について「もしかすると統合案かもしれないし、このまま(の体制)かもしれない」と含みを持たせた。

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