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博物館基本構想 議事録全開示へ 富士宮市教委が方針転換

 富士宮市教育委員会は1日の市議会6月定例会一般質問で、大部分を非公開とした仮称・郷土史博物館基本構想検討委員会の議事録について、新たに申請があれば全部開示することに方針を改めた。渡辺佳正氏(日本共産党議員団)への答弁。
 同議事録を巡っては今年3月の全員協議会の場で渡辺氏らが資料請求していた。5月、情報公開制度の運用に準じて開示された議事録は、各委員の発言が黒塗りの状態だった。
 植松宏幸教育部長は開示を原則とする情報公開制度に立ち返り再検討したとして「発言内容の多くは目指すべき博物館の姿についての意見だったことから、率直な意見交換が不当に損なわれる具体的なおそれがあるとまでは言えないとの結論に至った」と全部開示に変更する考えを示した。
 渡辺氏は2020年度予算審査特別委員会での審議経過に触れ、「建設ありきの事業にしないことを求めた付帯決議を無視していると言わざるを得ない」などと指摘。須藤秀忠市長は「建設ありきの事業とすることなど毛頭考えていない。市民にご理解いただくことが何よりも重要と考え、22年度予算には関連予算を計上せず基本構想について説明会を市内各地で開催することにした」と語った。
 同日の一般質問は臼井由紀子(富岳会)、望月則男(同)、村瀬旬(至誠)、若林志津子(日本共産党議員団)の各氏が登壇した。

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