若者喜ぶ投票済証 御殿場高生がデザイン、堅いイメージ払拭
御殿場市選挙管理委員会は市役所本庁舎に設けた参院選の期日前投票所で、御殿場高生徒がデザインした投票済証を配布している。選挙のお堅いイメージを払拭する、明るいデザインが好評。受け取りは任意だが「過去の選挙より受け取る人が多く、想定以上に減りが早い」(担当者)という。
投票日の7月10日は市内全ての投票所で配る。生徒の一人、鈴木望加さんは「(受け取り時に)投票に来て良かったと思ってくれたらうれしい」と話す。
生徒に選挙への関心を高めてもらおうと、市選管が依頼した。生活創造デザイン科デザインコース3年生19人が、主に若年層が喜ぶデザインを考えて24種類を生み出した。
鈴木さんは心躍らせて投票に行く人の姿を描いた。市瀬優衣さんは、さまざまな人の考えが反映される選挙システムを、赤、黄、青の3色の輪で表現した。西山楓香さんは「明るい未来」を願い、富士山と昇る太陽をデザインした。
間もなく選挙権を得る市瀬さんは、公的機関の取り組みに関わったことで「市を良くしようという気持ちが強くなった」と語った。
配布は1人1枚。デザインは選べない。2日から開設する富士岡振興会館の期日前投票所でも配る。