西伊豆・加山雄三ミュージアム閉館 地域の観光支えた25年間

 歌手で俳優の加山雄三さん(85)の魅力を伝える西伊豆町の「加山雄三ミュージアム」が30日、閉館した。1998年3月のオープンから幅広い層に親しまれ、約25年間にわたって地域の観光を支えた。最終日の館内には別れを惜しむとともに、最後の観覧を大いに楽しむファンの姿が見られた。

加山雄三さんの写真を眺めながら閉館を惜しむ来館者‖30日午前、西伊豆町仁科
加山雄三さんの写真を眺めながら閉館を惜しむ来館者‖30日午前、西伊豆町仁科

 加山さんが長年にわたり、同町の安良里漁港に所有するクルーザー「光進丸」を停泊させ、住民との交流を深めていた縁で開設したのが始まり。主演映画「若大将」シリーズのポスターをはじめ、趣味の絵画や鉄道模型なども紹介した。本人も度々訪れてサイン会を開き、ピーク時には年間10万人以上の来場があった。
 ミュージアムの運営会社「堂ケ島レジャー」は、加山さんが体調不良で近年、十分なファンサービスができないという思いに沿って閉館を決めた。これまでの感謝を込め、今年4月からは無料開放を実施。閉館日に富士市から訪れた神戸三紀子さん(72)は「サイン会に何度も足を運び、思い出深い施設だった。残念だが、とても楽しい思いをさせてもらった」と話した。
 運営会社によると、今後は施設の名称を「サンセットプラザ堂ケ島」に変更し、8月上旬をめどにリニューアルオープンする。目の錯覚を利用した作品(トリックアート)を展示し、幅広い年齢層をターゲットにした運営を目指すという。

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