2023年公開終了の東海大博物館 静岡市、教育旅行継続へ協議

 静岡市の望月哲也観光交流文化局長は29日の市議会6月定例会総括質問で、2023年3月で一般公開が終了となる東海大の海洋科学博物館と自然史博物館(いずれも清水区)について、公開終了後も教育旅行の受け入れを継続してもらえるよう同大と協議していく方針を明らかにした。宮城島史人氏(志政会)への答弁。

東海大海洋科学博物館(左)と同自然史博物館(右)=静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
東海大海洋科学博物館(左)と同自然史博物館(右)=静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 同市では21年度、延べ1594校から約9万4千人が教育旅行に来ていて、このうち275校の約1万4千人が同大の博物館を訪問した。博物館の営業終了は旅行の受け入れに一定の影響が出ると予想されるという。
 同大は二つの博物館の一般公開を終えても教育研究活動は続けるとしていて、市は教育旅行の引き続きの受け入れを求めていく。
 市観光・MICE推進課によると、昨今は新型コロナウイルスの影響で人が密集する首都圏への教育旅行が敬遠される傾向がある。同市の受け入れの実績は、感染拡大前の19年度は771校約4万7千人で、20年度は1119校約6万5千人に増えた。「旅行先としての市の需要は高まっている」(同課)という。

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