涼誘う風鈴の音 河津七滝、7月1日から「風涼渓」

 河津町の観光名所「河津七滝」で7月1日から、周辺を風鈴で彩るイベント「風涼渓(ふうりょうけい)」(河津七滝観光協会主催)が開かれる。8月31日まで風鈴約80個が遊歩道沿いを彩る。鈴木彰治会長(57)は「自然の中で風鈴の音色が感じられる環境は希少だ」と来場を呼び掛けている。

初景滝の近くに風鈴を設置する福司康介さん=河津町
初景滝の近くに風鈴を設置する福司康介さん=河津町

 今年で8回目。28日朝から協会員が風鈴を「初景滝」と「カニ滝」近くに設置した。高さ3メートルほどの木枠を設け、吹きガラスの風鈴をつるした。
 風鈴は七滝茶屋ガラス工房の福司康介さん(44)の手作りで、清涼感あふれるデザイン。山あいのひんやりした空気と風鈴の音色が共鳴し、梅雨明けに照りつける太陽からのつかの間の避暑地となりそうだ。
 同時期の午後7~9時には周辺を明かりで照らす「カニ滝ナイトウオーク」も開催。近くには、没後50年を迎えた川端康成の「伊豆の踊子」ゆかりの「踊子歩道」(約19キロ)や、主人公と踊子のブロンズ像が設けられている。荒天予報時には風鈴を撤収する。問い合わせは町観光協会<電0558(32)0290>へ。
 

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