静岡人インタビュー「この人」 豊田想さん 日本スポールブール連盟の会長を務める

 フランス発祥で世界最古の球技「スポールブール」の普及や大会運営に当たる。日本代表選手兼監督でもあり、世界選手権に9回出場。2019年には世界6位になった。妻の実家のある御殿場市に移住後、同市で体験会やクラブチーム対抗戦を行う。さいたま市出身の43歳。

豊田想さん
豊田想さん

 -どんな競技か。
 「ソフトボールくらいの金属のボールをピンポン球ほどの目標球に目掛けて投げたり転がしたりする。目標球との近さを競う種目など6種目がある。世界の競技人口は100万人とされ、世界選手権には30カ国の選手が集う。南米や欧州で盛ん。日本国内の競技人口は50人程度で、毎月個人戦を行っている」
 -競技との出会いは。
 「高校まで陸上と野球をやっていたが不完全燃焼に終わり、新しい競技を始めようと考えていた。21歳の時、素人でも五輪選手になれる可能性があるスポーツの特集番組を見て競技を知った。5分間走りながらボールをターゲットに当てる種目もあり、陸上と野球の経験を生かせると思った」
 -競技の魅力は。
 「金属の球を投げるのは非日常的な行為。初めは簡単には当たらないが、努力してようやく当たった時の『カチン』という音が快感になる。特別な体力を必要とせず、接触もない。小学生から高齢者までプレーでき、生涯現役を続けられる」
 -今後の目標は。
 「選手として世界一に挑戦したい。11月にトルコで開催される国際大会に出場する予定。連盟としては各地で体験会を開いて競技を広める。関東に集中しているクラブチームを全ての都道府県につくりたい。御殿場市、静岡県から競技を盛り上げ、代表選手を輩出できれば」
 

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