「ベビーファースト運動」参画 子育て支援鮮明に 東伊豆町
東伊豆町は27日、子供を産み、育てやすい社会の実現を目指す「ベビーファースト運動」に参画したと発表した。下田青年会議所の呼び掛けに応じ、子育て世代を支える姿勢を鮮明にする狙い。県内自治体では県に続き2例目で、市町単位では初という。
同運動は日本青年会議所が全国で企業や自治体に賛同を呼び掛けていて、参画に伴って具体的な行動などを求めている。東伊豆町は既に新生児への祝い金支給や不妊治療費、子育て用具の購入費の助成、イベント時の授乳・おむつ替え用テントの貸し出しなどを実施していて、さらに取り組みを推し進める。
同日の町役場での定例記者会見で岩井茂樹町長は「自治体の“消滅危機”が指摘される中、子育てしやすい環境作りは人口減に歯止めをかけるために大変重要だ」と強調した。町によると、2021年度の出生数は20人で、22年度は23日現在4人。
下田青年会議所の河津元理事長は「社会全体で赤ちゃんを育む姿勢が求められている」と指摘。賀茂地域の他市町にも参画を呼び掛けているという。