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熱海復旧復興へ 2回目の意見交換 被災者らワークショップ

 熱海市は26日、大規模土石流で被災した同市伊豆山の復興まちづくり計画策定に向けた2回目のワークショップ(WS)を市役所で開いた。市内外で避難生活を送る被災者や被災地区の住民ら計27人が参加し、復旧復興に必要な施策やインフラなどについて意見を交わした。

伊豆山の復旧復興に向けて意見を交わしたワークショップ=熱海市役所
伊豆山の復旧復興に向けて意見を交わしたワークショップ=熱海市役所

 前回のWSで挙がった意見を基に、避難所や生活道路などのハード面や、補助・支援制度、子育て支援策といったソフト面の課題を提示した。参加者は関心のあるテーマに分かれて語り合った。
 街並みに関する議論をした男性は「道幅が狭く坂が多い地域なので、カーシェアなど住民が移動しやすくする施策を取り入れてほしい」と話した。補助・支援制度について意見交換した避難生活中の男性は「伊豆山に戻るのは簡単なことではない。国、県、市は支援してほしい」と訴えた。
 土石流の起点に土砂が搬入された当時、地域全体で情報共有できていなかった反省を踏まえ、「被災地区だけでなく伊豆山全体の住民をWSの参加対象にすべき」との意見もあった。市はWSを9月まで毎月1回開催し、8月までに策定する予定の「復興まちづくり計画」や関連施策に意見を反映させる方針。

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