高校生に観光講座 静岡県立大、伊豆急下田駅振興策考える

 静岡県立大による高校生向けの観光講座が25日、下田高(下田市)で開講した。同校の生徒6人が秋までに学識者や学生とともに伊豆急下田駅前のにぎわい創出策などを考える。

学生と議論する生徒=下田市の下田高
学生と議論する生徒=下田市の下田高

 同大院ツーリズム研究センターの八木健祥センター長(63)が講師を務める。八木センター長は下田市の2015年個人消費額500億円超の3割が観光客によると解説。その上で特急「踊り子」の東京-伊豆急下田間の所要時間約170分と片道料金約6千円(通常期)を他の観光地と比較し、「料金や時間のハンディを上回る魅力作りが急務だ」と説いた。
 生徒は同大4年の大石麟太郎さん(24)と杉浦麻衣さん(21)にも教わりながら、若年層に来てもらえる施策を議論。「駅を出てすぐの景色がさみしく、“今風”の景観が不足している」などと意見を出し合った。
 生徒は今後実地調査を行い、市や伊豆急に意見を伝える予定。3年の村山颯さんは「住民自身が賀茂に魅力を感じていないのでは。地域を誇りに思うことが魅力づくりにつながる」と指摘した。
 講座は静岡大と県立大、静岡文化芸術大、賀茂6市町の連携協定に基づいて実施する。

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