人気の薪ストーブ 理事長強調「夏場のメンテナンス重要」

 癒やされる暖房器具として、冬場に静かなブームとなった薪(まき)ストーブ。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要で全国的に設置が増え、温暖な静岡県内でも利用が広がった。5月に日本暖炉ストーブ協会理事長に就任した高橋英輔さん(48)=浜松市南区=は、使用しない時期のメンテナンスの重要性を訴える。

県内でも静かなブームを呼んでいる薪ストーブ=浜松市南区
県内でも静かなブームを呼んでいる薪ストーブ=浜松市南区

 協会によると、薪ストーブの販売は全国で1万台を超えた2013年以降は減少傾向が続き、20年は7千台を割ったが、昨年は再び7千台を上回った。密を避ける「1人キャンプ」人気などでアウトドアに出掛けた人が炎の優しさに魅力を感じたことや、ピザなどの調理での利用が可能なこと、災害時に役立つことなどが好評の理由とみられる。
 浜松市内で、薪ストーブの販売や点検を担う「伝兵衛堂」を経営する高橋さんは、冬場に不具合が生じることを防ぐため、梅雨時や夏場に灰の処分や煙突に付いたすすの清掃など、メンテナンスをすることを勧める。
 薪の正しい燃やし方を覚えることも重要で、高橋さんは「ストーブは薪を80%以上燃やすことができる構造になっている。しっかりと乾燥させて、しっかりと炊き、不完全燃焼をさせなければ、煙の嫌なにおいなどを抑えることができる」と強調する。
 

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