富士宮市 郷土史博物館構想を説明 維持費など市民ら質問も

 富士宮市はこのほど昨年度末に策定した「仮称・市立郷土史博物館基本構想」に関する地域説明会を始めた。7月6日まで計13回、各地で開催する。市内文化財の特徴や市が目指す博物館のあり方を市民に説明していく。

「仮称・市立郷土史博物館基本構想」を巡る市民向け説明会=富士宮市内
「仮称・市立郷土史博物館基本構想」を巡る市民向け説明会=富士宮市内

 初回の西公民館で開かれた説明会は約20人の市民や市議が参加した。文化課の担当者は構想策定経緯を説明し「収蔵施設がないため資料散逸や流出の危険性が非常に高い。文化財保護法改正で保護保存から地域資源としての活用に重点が置かれた。拠点がないとなかなか次に進めない」などと必要性を語った。
 参加した市民からは「観光にも生かせないか」「維持管理費は」「箱物をつくらないエコミュージアムは」などと、さまざまな質問や意見があった。
 構想では基本理念を「市の歴史・文化を学び未来を拓く人づくりの拠点」と設定した。整備費は17・4億円~22・6億円と試算。約6千平方メートルの敷地面積を想定し、白糸自然公園や富士山さくらの園、万野風穴池田公園を候補地に挙げた。27年度の開館予定とした。
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞