自治会の運営巡り講演 函南でまちづくりセミナー

 加入率の低下や役員の担い手不足が深刻な地域の自治会、町内会の在り方を考える「まちづくりセミナー」(函南町区長会主催)がこのほど、町役場で開かれた。まちづくりコンサルタントの合同会社フォーティR&C(東京都)の水津陽子代表が「今、求められる自治会の運営と活動について」と題して講演した。

自治会の運営、活動について考えたまちづくりセミナー=函南町役場
自治会の運営、活動について考えたまちづくりセミナー=函南町役場

 ライフスタイルや価値観の多様化、共働きの増加などで自治会に対する住民の意識が変わる中、働きながら参加できる仕組みなど従来とは異なる運営の必要性を指摘した。組織や活動を見直す際は会員の声を聞くことから始め、総会の案内と一緒にアンケートを送付するなど「負担にならないような工夫が大切。いきなり全てをやろうとしない」と呼びかけた。
 女性会長による改革で加入率が100%になった自治会の事例も紹介し、子どものイベント参加や親の義務の廃止など現役世代を呼び込む方法について説明した。異常気象が多発する近年の防災体制や、ITの活用による広報の強化についても紹介した。

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