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特集 : この人

静岡人インタビュー「この人」 坂口武利さん フタバアオイの保護活動が10年目を迎えた

 京都市の伝統行事「葵祭」で使用するフタバアオイの激減を受けて、同市北区の上賀茂神社が始めた保護活動「葵プロジェクト」に共感し、2013年に浜松市周辺でフタバアオイを栽培する「葵の会浜松」を立ち上げた。20年に「葵の会遠州プロジェクト」と改称し、事務局長を務める。73歳。

 -活動内容は。
 「上賀茂神社から購入したフタバアオイの苗を浜松市周辺で栽培し、神社周辺の『葵の森』と呼ばれる自生地に戻す。ここ数年は数百株を毎年神社に送っている。葵祭では行列の御所車や参加者の衣装の飾りに約1万株が必要だが、自生地は開発による自然環境の変化や動物の食害で減少している」
 -活動の広がりは。
 「この約10年間で活動が県内でも徐々に知られるようになってきた。プロジェクトの個人会員のほか、現在は浜松、磐田両市の9カ所の小中高校に苗を提供し、育ててもらっている。大人になって京都を訪れた時に、思い起こしてもらえるような体験になれば」
 -葵プロジェクトに共感した理由は。
 「45歳の時に会社員を辞めてから、観光のアテンドをするようになり、奈良市と京都市の神社仏閣と親交を深めた。観光客が寺や神社で自然と手を合わせる様子を見て、日本人の大切な心のよりどころだと実感した。葵祭の伝統の継承を手伝いたい一心で協力している」
 -今後の活動は。
 「浜松で活動するアーティストと協力したチャリティーコンサートの企画を考えている。集まった浄財を苗の購入費に充てて、より多くの人にフタバアオイを育ててもらい支援の輪を広げたい」
 

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