記者コラム「清流」 壬生の響き

 天竜区の天竜壬生ホールで、クラシック音楽鑑賞会シリーズ「壬生の響き」が始まった。プロの演奏家を定期的に招き、より多くの人にホールの素晴らしさを伝えることを目指して企画された。
 初公演の舞台に立ったユーフォニアム奏者の小久保まいさんは「国内でも3本の指に入る小ホール」と壬生ホールを絶賛する。「音の芯が過不足なく客席に届く」そうだ。国内外で活躍する音楽家の言葉には説得力があった。
 リハーサル後の取材だったので、舞台に上がって声を出してみた。壁面を覆う天竜材に包まれた音が、柔らかく反響する気がした。
 予定が合わず、初公演を聞くことはできなかった。“壬生の響き”が県内外にとどろくことを期待して、次回の公演を心待ちにしている。
 (天竜支局・垣内健吾)

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