駐横浜韓国総領事と知事ら茶会 朝鮮通信使ゆかりの静岡・清見寺

 旧歴の1607年6月20日に李氏朝鮮の使者を徳川家康が駿府城で歓待したことにちなみ、使者が宿泊した静岡市清水区興津の清見寺で20日、「朝鮮通信使記念茶会」が開かれた。川勝平太県知事が、尹喜粲駐横浜韓国総領事と徳川宗家18代当主の長男徳川家広さんをもてなした。

茶会を楽しむ尹喜粲駐横浜韓国総領事(左奥)ら=20日午後、静岡市清水区興津の清見寺
茶会を楽しむ尹喜粲駐横浜韓国総領事(左奥)ら=20日午後、静岡市清水区興津の清見寺

 茶会は2014年から始まり、新型コロナウイルス禍での中止を挟んで7回目の開催となった。茶道裏千家の町田宗隆さんのたてた茶を楽しみながら、韓国国内の茶道グループや、高麗茶わんの茶道文化への影響について話し合った。寺が保有する通信使に関連する美術品も見学した。
 豊臣政権下の朝鮮出兵「唐入り」で断絶した日朝の国交修好にまつわる同寺での茶会を終え、尹総領事は「現代の韓国と日本の関係も厳しく、改善には首脳の対話やシャトル外交再開が必要。400年前のように、清見寺で両首脳が茶会を楽しめれば」と話した。

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