わが子の出会い支援 親同士が交流 静岡で「代理婚活」イベント

 子どもの結婚を支援するため、子どもに代わって親同士が交流してお見合いのきっかけ作りをする代理婚活イベント(静岡市主催)が19日、同市駿河区で開かれた。30代で独身の息子や娘がいる同市内の7人の父母が参加し、わが子に紹介できそうな相手を探した。

子どもの性格や趣味などについてお互いに紹介し合う参加者=静岡市駿河区
子どもの性格や趣味などについてお互いに紹介し合う参加者=静岡市駿河区

 それぞれの父母が組み合わせを替えて10分間ずつ対話。子どものプロフィルや写真を示しながら性格や価値観、趣味などの情報を交換し、子ども同士の共通点や相性を探った。
 娘の相手を探そうと参加した親は取材に「子どもの将来が心配で、すがるような思いで参加した。(婚活で主流になっている)マッチングアプリは相手がよく分からず不安。行政が主催するイベントなら安心できる」と語った。
 市の委託を受けて開催したNPO法人しずおか出会いサポートセンターによると、新型コロナウイルス禍で出会いの機会が減り、成婚カップルが少なくなっている。スタッフの冨田理美さんは「婚活に大事なのは人間性。代理婚活は、育ててきた子どもの良さを親として伝えられる利点がある」と助言した。

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