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家康公に愛されたミカン「白羽柑子」 御前崎の有志がPR

 御前崎市白羽地区の住民有志が、徳川家康が愛したとされる同地区由来のミカンの在来種「白羽柑子(しろわこうじ)」の普及に努めている。古木から苗木を育てて地元の小学校などに寄贈したり、家康をまつる久能山東照宮(静岡市駿河区)に奉納したりと、まちおこしの起爆剤にしようと活動している。

白羽柑子の苗木をみこしに乗せて運ぶ白羽柑子普及会の会員ら=7日、静岡市駿河区の久能山東照宮
白羽柑子の苗木をみこしに乗せて運ぶ白羽柑子普及会の会員ら=7日、静岡市駿河区の久能山東照宮
白羽柑子
白羽柑子
白羽柑子の苗木をみこしに乗せて運ぶ白羽柑子普及会の会員ら=7日、静岡市駿河区の久能山東照宮
白羽柑子

 白羽柑子普及会の会員ら7人は6月上旬、久能山東照宮を訪れた。御前崎市から持参した手製のみこしに苗木を乗せ、裃(かみしも)姿で社務所から石段を上り社殿に運んだ。姫岡恭彦宮司は「歴代将軍がめでたとされる白羽柑子を祭神も喜んでいるはず」と感謝の言葉を述べた。
 同会や市によると、白羽柑子は家康との関わりを機に江戸幕府への献上が始まり、幕末まで続いたとされる。明治以降は甘みが強い温州ミカンの台頭もあって柑子そのものの栽培が全国的に衰退し、白羽地区でもほとんど姿を消した。
 同会は2019年度に樹齢45年の古木を市外から移植し、専門業者の協力を得て挿し木で苗を増やしてきた。現在は植物園に約150本が植わる。認知度向上のため、苗木は市内の幼稚園や小学校、公共施設に寄贈し、希望者に販売してきた。収量が確保できれば商品開発も検討する。
 来年は大河ドラマ「どうする家康」が放映され、家康ゆかりの地に注目が集まることを同会はPRの好機と捉える。事務局の斎藤剛さん(65)は「まだまだ地元でも知らない人が多い。少しでも存在を知ってもらえるよう、普及活動に力を入れていく」と話す。

 <メモ>白羽柑子は日本原産種のミカンで、皮が黄色くて薄いのが特徴。江戸時代の文献「大和本草」や「和漢三才図会」に記述がある。戦国時代、武田軍に追われた徳川家康は敗走のさなか、白羽村(現御前崎市白羽)で柑子の木に隠れて難を逃れた。その時に食べた柑子の味が忘れられず、天下統一後も献上を命じた―と伝えられている。

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