災害時の人命救助訓練 静岡県警、130人参加

 静岡県警は16日、災害現場での迅速で安全な人命救助に向けた災害警備訓練を静岡市駿河区の機動隊グラウンドで実施した。災害発生直後に出動する県警災害派遣隊の広域緊急援助隊警備部隊と緊急災害警備隊の約130人が、技能向上や連携強化を図った。

土砂災害の現場を想定し、土砂を搬出しながら要救助者を探す訓練=16日午前、静岡市駿河区の機動隊グラウンド
土砂災害の現場を想定し、土砂を搬出しながら要救助者を探す訓練=16日午前、静岡市駿河区の機動隊グラウンド

 地震や水害などさまざまな災害に備え、エアジャッキなどを使った岩やがれきの隙間からの救出救助法、土のうの適切な積み方、資機材や重機の扱い方などを確認した。
 土砂災害現場を想定した砂山での訓練では、隊員が「誰かいますか」と大きな声で呼びかけながら、スコップなどで土砂を搬出した。二次災害の危険を知らせる緊急退避の指示が出ると素早く避難し、安全への意識も高めた。
 広域緊急援助隊の佐藤邦洋特別救助班長は「人命救助には高い災害警備能力が不可欠。部隊の連携力を強め、スムーズな活動ができるように訓練を積み重ねたい」と話した。

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