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マスク、児童の意思尊重 富士市議会委 陳情に市側の所見了承

 富士市議会6月定例会は16日、総務市民、産業教育の両委員会を開き、付託議案を審査した。産業教育委員会では、子どもが常時マスク着用を余儀なくされる状況の是正などを市に求める陳情を審査し、マスク使用の考え方を継続して周知するとした市側の所見を了承した。
 保護者らでつくる市民団体が提出した陳情は新型コロナウイルス感染症対策が日常化する中、学校では明確な指導がないまま、子どもが自分の意思でマスクを着脱できる状況にないと指摘。意思が尊重されるよう啓発や周知などを市に求めた。
 意見陳述した代表者は、マスク着脱や感染症対策を選択できるよう、多様性を認め、子どもや学校職員間でいじめや差別のないよう対応を求めた。学校や教員による対応の差なども指摘した。
 市教委学校教育課の担当者は意思尊重の大切さを認めた上で、マスクを推奨する場面や不要な場面、命の危険がある場合に外すよう学校に通知済みとし、今後も説明していくとの所見を述べた。
 「基本はマスクなしにできないか」との委員の質問に対し、市担当者は感染症対策として国や県もマスク着用を掲げる中で「原則マスク不要にはできない」と見解を示した。

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