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“デジタル展示”で富士山発信 世界遺産センター、自宅で疑似観覧も

 富士宮市の県富士山世界遺産センターがこのほど、館内の音声ガイドシステムやホームページを拡充した。ウィズコロナ時代に合わせ“デジタル展示”を広げ、来館時だけでなく自宅からも楽しめるコンテンツを導入。今年で開館5年の節目を迎える同センターが世界遺産富士山の研究発信拠点として新たな楽しみ方を提案する。

スマートフォンで楽しめる新たな音声ガイドシステム=富士宮市の県富士山世界遺産センター
スマートフォンで楽しめる新たな音声ガイドシステム=富士宮市の県富士山世界遺産センター

 音声ガイドシステムは館内に掲示されたQRコードを読み込み、来場者のスマートフォンから専用サイトに入り利用できる。これまではフロアの概要説明のみだったが、展示内容や見どころの解説音声を充実させたほか、火山噴火の空振、マグマ噴出音、富士参りの歌など貴重な音声資料や映像を新たに盛り込んだ。「さらに展示内容を掘り下げて興味を持ってもらえるコンテンツを充実させた」(同センター学芸員)。英語や中国語など多言語にも対応した。
 ホームページでは、自宅などからでも館内を疑似観覧できるVR方式の3Dマップを導入した。屋上に設置したライブカメラで撮影した富士山の配信も始めた。10分間隔で画像を取り込み表示する。
 新たなコンテンツは同センターの学芸員らが収集してきた研究資料を素材に企画し、準備を進めてきた。学芸員は「今後も時代に合わせた発信の形を考えていきたい。新たなコンテンツをいろいろな視点から、利用してもらえたら」と語った。

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