記者コラム「清流」 次世代車、所有者も理解を

 以前乗車していた車に短期間で何度かトラブルが発生した。持ち込んだ工場で自動車整備士から電気系統の不具合について詳細な説明を受けたが、理解不足のまま修理してもらった経験がある。
 車検や修理で、車の安全走行の“ゴーサイン”を出す整備士。脱炭素社会の加速で、電気自動車(EV)や自動運転など次世代車の普及が見込まれる中、電気制御などへの高度な知識や技能、ユーザーへの説明力が一層重要になるとされる。浜松市には来春、1級整備士養成校が開校予定だ。
 ただ、所有者も任せきりというわけにはいかない。次世代車の構造や安全機能に対する学びや理解が不可欠だ。メーカー、整備士、ユーザーなどそれぞれの取り組みが、次世代の交通社会構築につながるのではないか。
 (浜松総局・山本雅子)

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