御前崎市長「市民意識調査で再稼働問わない」浜岡原発巡り答弁
御前崎市の柳沢重夫市長は14日の市議会6月定例会一般質問で、中部電力浜岡原発(同市佐倉)の再稼働の賛否を市民意識調査で問う考えはないことを明らかにした。
同調査は市政の主要課題に対する市民の意識を把握する目的で毎年実施している。掛川、菊川、牧之原の隣接3市は同様の調査やアンケートに、浜岡原発の再稼働の賛否を問う項目を入れている。「御前崎市も入れるべき」との質問に柳沢市長は「浜岡原発はそもそも意識調査にそぐわない。新規制基準の適合性確認審査中で、再稼働を議論する段階にない」と述べた。
再稼働に関する地元同意の範囲をどう考えるかについて、4~5月に行われた本紙などのアンケートに「県と御前崎市」と回答した理由は「これまで再稼働した他地域の事例をみても、国から県と立地自治体に対して再稼働に対する理解を求められているため」と説明した。
ロシア軍によるウクライナの原発への軍事攻撃で焦点化した浜岡など国内の原発の警備態勢については、全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)で国に強化を要請する計画だと明らかにした。