静岡県、自動運転実験再開 8月1日から掛川で実施 夜間走行も

 静岡県は13日、昨年11月の接触事故に伴い中断していた自動運転の実証実験を8月から県内3カ所の公道で再開すると正式発表した。第1弾は同1~7日に掛川市の市街地で実施し、周囲の状況把握が難しいとされる夜間の走行も行う。
 掛川市の実験区間はJR掛川駅から掛川城までの約1キロ。定員8人の車両に一般客を乗せ、時速19キロ以下で走行する。市役所にコントロールセンターを設置し、車両に搭載したカメラ映像などを通じて運行状況をリアルタイムで監視する。県によると、夜間時間帯に公道で実証実験を実施するのは全国初という。
 10月には松崎町、11月には掛川市と沼津市でも実証実験を行う。1カ所のコントロールセンターから複数の車両を遠隔監視し、同時運行させることも計画している。専用サイトから一般客の試乗申し込みを受け付ける予定。
 掛川市の実験は5段階の自動運転レベルのうち「2」に該当する技術という。地域公共交通の運転手不足が深刻化する中、自動運転を課題解決の有効な手段と位置付け、実用化に向けた取り組みを進める。

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