富士見高コミュ研 「思い」も委託販売 19日軽トラ市で開始

 富士市の富士見高コミュニティ研究会は生産者や製造者の思いが込められた商品の委託販売を始める。19日に同市の富士本町通りで開かれる軽トラ市で販売する物品の依頼も募集している。11日には、部員が依頼を受けた広見町商店街にある野村金物店の野村洋子さん(81)から思い出話を聞いた。

野村さん(左端)に思い出話や商品の説明を聞く部員=富士市の富士見高
野村さん(左端)に思い出話や商品の説明を聞く部員=富士市の富士見高


 同研究会は富士本町商店街で行われるイベントに出店し物品販売などをしている。19日の軽トラ市では「作った人の思いを伝える」をコンセプトに、部員が依頼品を理解した上で生産者の思いを伝えて販売する。自前商品のゼリー菓子「サイダーかん」の販売や、プレイゾーンでくつろぎ空間も設ける。
 野村金物店は昨年末に閉店。6月末の退去期限までに地元ボランティアが在庫品処分など店じまいを手伝う。11日のお話会では、かつて大勢の人でにぎわい、今でも自然と地元の人が集まって井戸端会議が始まるなど店の様子を聞いた。野村さんの一番の喜びとして長年、夏祭りで地元の小学生が販売を手伝い、交流があったことなども知った。
 担当の2年山崎恵美さんは「商店街の良さが分かった。地域に愛された店の思い出を伝えたい」と話した。
 同研究会は別のイベントでも委託販売を続ける予定。売り上げの8割を商品提供者に渡す。問い合わせは松田顧問<電080(7012)6024>へ。

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