学びの緊急給付申請開始 静岡県立大 一律5万円、バイト収入減や実習生も対象

 静岡県立大は10日、新型コロナウイルス禍の影響で困窮した学生を支援する「学びのための緊急給付金」の申請受け付けを始めた。県内の大学や短期大学、高等専門学校などを対象にした県の支援事業の一環で、同大は一律5万円を給付する。定員は全学生の約3分の1にあたる千人程度を想定している。

設置された相談窓口。受付初日の午前、すでに数件の申し込みがあった=10日午後、静岡市駿河区の県立大
設置された相談窓口。受付初日の午前、すでに数件の申し込みがあった=10日午後、静岡市駿河区の県立大


 9日夜に学生に通知したところ、10日午前の段階で数件の申し込みがあった。要件に関する相談も寄せられているという。
 支給対象者は奨学金利用者や「アルバイト収入が減額し、家庭からも多額の仕送りを受けていない」といった要件を満たす学生ら。約1カ月間募集して審査し、対象となった学生には7月末に給付する予定という。
 看護学部など実習を行う学部では、学生が感染対策として実習前の一定期間アルバイトができなくなっている。こうした学生も申し込み可能であることを手引きに明記した。
 県は「大学生等学びの継続支援事業」として本年度当初予算に10億8700万円を盛り込んでいる。支給額や要件は、定められた基準内なら学校が実情に応じて独自に設定できる。学校から申請を受け助成する制度で、同大のほか静岡福祉大(焼津市)に交付決定した。

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