高校再編計画に掛川市長 地域協議会を歓迎

 掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、横須賀高と池新田高を統合する小笠地区の再編計画で、静岡県教委が地域協議会を設置する方針を示したことについて「横須賀高存続に向けて知事や県教委へ要望を繰り返してきた結果」と歓迎した。新たな計画を策定して見直しを図らなければ再編案は消えないとして、協議会の場で存続を主張していく考えを示した。
 県教委の再編計画は2026年度をめどに横須賀高と池新田高を統合する内容で、地元は強く反発している。久保田市長は「今回の再編がなくなっても、別の再編案が出てくる可能性は十分に考えられる。統合自体を否定するものではない」と述べた。
 市が進める小中学校の再編計画については、策定に向けて各地区で意見交換会を開く考えを改めて示した。県教委の高校再編計画との相違点に関して「再編には無理があるものと合理的な理由があるものがある。県教委の再編計画は内容的に無理があり、地域に提示するプロセスも寝耳に水で不適切な再編案だった」と断じた。

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