多文化共生へ 相互理解の大切さ伝える 浜松・入野小講演会

 浜松市西区の入野小は8日、4―6年生を対象に多文化共生を理解する授業を校内で開いた。群馬県在住の歌手で、アジアからの留学生らのホストマザーを10年間務めたという講師の玉城ちはるさん(42)が「自分の価値観を絶対的だと思って留学生と衝突したこともあった。必要なのは対話だった」と体験を踏まえて呼び掛けた。

歌を交えて児童に対話の重要性を訴える玉城さん=浜松市西区の入野小
歌を交えて児童に対話の重要性を訴える玉城さん=浜松市西区の入野小

 授業は、はごろも教育研究奨励会が主催する「はごろも『夢』講演会」の一環。玉城さんは約250人の児童を前に、他者と理解し合う大切さを歌を交えて伝えた。父親が自殺した際に周囲の支えで乗り越えた経験にも触れ、「誰かを助けられる人は誰かに助けてもらえる。ぜひ行動してほしい」と訴えた。
 6年の鈴木幹崚さんは「相手のことを考えて行動することの大切さを学んだ。人を助けるため、恐れずに挑戦したい」と語った。

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